救急救命士と救急車

プロフェッショナルベスト第3弾「救急救命士向けベスト」

新型コロナが猛威をふるう中、更なるストレスが救急救命士を襲う。「なぜ救急救命士の使いやすいベストはないのか?」釧路東部消防組合浜中消防署の声からこのプロジェクトが始まりました。

パートナー:釧路東部消防組合 浜中消防署 救急隊
https://www6.marimo.or.jp/kushiro-tobu/

カスタムメイドベストのイメージ画像資料を作成している様子

カスタムメイドベストのイメージ画像資料を作成している様子

1回目の依頼シート

イメージ画1回目

  • ・無線機、マイクケーブル、聴診器、イヤーピースの引っ掛かりを無くす。
修正依頼1回目の図と画像

修正依頼1回目

  • ・胸の位置のホールド部分
  • ・背のシェブロンデザインマーカーの変更
  • ・スマホポケット追加
イメージ画2回目について話し合っている様子

イメージ画2回目

修正依頼2回目の図と画像

修正依頼2回目

  • ・無線機ホルダーなどポケットのメインテナンス
  • ・背中無線機ポケットの形状
イメージ画3回目および検討中

イメージ画3回目および検討中

仕様検討画像の様子

仕様検討画像の様子

Zoomにて最終打ち合わせ

Zoomにて最終打ち合わせ
試作ベスト送って装備が入るか確認

製造の途中経過

製造の途中経過

釧路東部消防組合浜中消防署救急隊の皆様

釧路東部消防組合浜中消防署救急隊の皆様、ご協力ありがとうございました!

併せてコメントもいただきました

【開発の動機・理由】

救急隊員の使用する資器材が多くなり、隊員にストレスを生じさせないよう携行品の軽量化が図れないものか考えておりました。そんな中、新型コロナウイルス感染症の個人防護具が負担に拍車を掛けました。そこで、根本からの見直しが急務となり救急活動の障害となるものを調査しました。最も多かったのが無線機マイクケーブル、次いで聴診器イヤーピース、救急バックの重量などでした。私自身も無線機マイクケーブルは何時でも何処でも「まあ良く絡む、引っ掛かる厄介者」、聴診器イヤーピースも形状のため良く引っ掛かり非常にストレスでした。


ベストを改良したらどうだろう・・・、カスタムして制作してくれる業者はないかと、ネット検索をしてみました。


「消防  カスタム  ベスト」


ここから、株式会社ナカネ様と共同制作が始まりました。

【完成後の感想】

行きついた先は、救急救命士用のベストでした・・・。
既製品では救急隊員用ベストは良く見かけますが、救急救命士用のベストは見たことがありません。救急救命士は特定行為などの処置を行うため、前方のクリアランスが必要なので、無線機本体の収納位置を背面としたことで無線機マイクケーブルが丁度良い長さとなり、ケーブルホールドも付けたことで絡まりや引っ掛かりが解消されました。また、前面に空スペースができ、その分で資器材を収納することが可能となりました。


聴診器については、大きなポケットを製作していただき、出し入れが容易となり、引っ掛かりもなくなりました。
救急バックの重量については、喉頭鏡、血糖測定器、薬剤セット、気道確保セットなどベストに納めることが可能となり、即座に使用もできるので、重い救急バックの持ち運び、取出しも不要となりました。また、各収納ポケットが透明ですので、何が入っているのか容易に視認でき点検の部分においても優れものです。背面の大型ポケットに観察表の画板が収納できるのは、救急隊員なら共感できる、絶対重宝する一品です!ワンオフで製作したベストは、隊員・傷病者にとって「Win Winの関係」と言っても良いと思います。

過去のプロフェッショナルベスト開発スートリー

狩猟者向けハンティンングベストを着用している狩猟者

プロフェッショナルベスト第2弾「狩猟者向けハンティンングベスト」狩猟を通じた野生動物との共生を理念に掲げ活動される東京大学狩人の会様を開発パートナーに迎え、狩猟の現場で本当に役立つベストの開発プロジェクト (詳しくはこちらをクリック)